プチ整形とは
プチ整形のプチ【petit】はフランス語。多く複合語の形で用いられ、小さい、小型の、小規模な、などの意を表す言葉です。
そのことからも『プチ整形』というのは、わずかな変化、簡単な、手軽な整形と考えて良いでしょう。さらに言えば、ダウンタイムの無い(腫れや傷痕など)手軽な治療もプチ整形と呼ばれています。
これまでのプチ整形
プチ整形のブームは2000年頃から”ヒアルロン酸注射”や”ボトックス注射”を代表とし、簡単に治療できる。元に戻る安心な美容整形として紹介され始めました。当時メディアには芸能人が受けたという内容で週刊誌にも特集されるほど過熱された報道が先行し、賛否が問われた背景があります。
現在のプチ整形と当時のプチ整形の大きな違いは、使用する製品(薬剤)の種類、使用法です。ヒアルロン酸についてはさまざまなメーカーがしのぎを削るように新しい製品を発表し、安易なFDAへの申請がおこなわれています。
現在、国内のヒアルロン酸製剤はアラガン社のジュビダームシリーズやガルデルマ社のレスチレンシリーズが承認されています。
国内未承認の薬剤も多くのクリニックで利用されていますが、安全性を考えると未承認薬の使用はお勧めできません。また、勘違いしてはいけないのは、クリニックによってはFDAの承認を強調していますが、FDAの認可があるからといって安全性が高い訳ではないということ。
アクアミドなどは非吸収性のフィラー(注入材料)として注目を集めましたが、さまざまなトラブルを抱え、美容外科学会では推奨しないということも明確に伝えられています。プチ整形というのはやはり、安全が一番重視され、かつ簡単でリスクが限りなく少ないということが望ましいものです。
一般的な風潮として非吸収性の製品が良いのではと錯覚されやすいのですが、もしも注入後にトラブルを起こした場合取り返しがつかないということ。基本的に注入材料は取り出すことが不可能であることから慎重に治療を受けるべきだと考えています。
プチ整形でできること
プチ整形でできることはさまざまです。従来はヒアルロン酸注射、ボトックス注射をプチ整形と呼んでいましたが、最近では二重まぶたにする埋没法や下まぶたのクマを取る方法までがプチ整形の分野と考えられ、さまざまなプチ整形の治療法が紹介されています。
美容整形的なプチ整形
- 二重まぶた(埋没法)
- 鼻を高くする
- 頬のこけを治す
- 注射で小顔にする
- 目の下のクマ治療
- 顎を作る(大きくする・前に出す)
- こめかみの窪みを治す
- 唇をふっくらさせる
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は皮下などにヒアルロン酸を注射し、皮膚の下から持ち上げて皺やたるみを解消するプチ整形の代表的な治療の一つです。
- ほうれい線
- 眉間のしわ
- 唇のしわ
- 目の下のしわ
- 額のしわ
- 口周りのしわ
- 目尻のしわ
- 上まぶたの凹み
- マリオネツトライン
ボトックス
ボトックスは筋肉や神経の動きを抑制することで、シワや汗の分泌を止めたり、筋肉を萎縮させることによってサイズダウンさせ、理想の小顔やスタイルを形成する治療です。ヒアルロン酸のように足して形を整えるのと違い、さまざまな効果を導き出すことができるのが大きな特徴です。
- 目尻のしわ
- アゴ先の梅干しジワ
- 眉間のしわ
- 唇のしわ
- 額のしわ
- 鼻の横ジワ
その他のプチ整形
- 部分痩せ
- 皮脂の分泌量を抑える
- 多汗症の治療