本当は怖い? 脱毛のリスクと問題点

脱毛のリスクと問題点
[脱毛の真実]

何が怖いの?脱毛のリスクと潜んでいる問題点

大人気の『脱毛』、脱毛サロン、脱毛クリニックのCMを見ない日はありませんね。以前に比べ値段も安くなり多くの人が手を出しやすくなったため需要が拡大しています。それに伴い実は消費者センターに脱毛トラブルの相談が激増していることを知っていますか?
「キレイになれる」、「自己処理しなくて済むから楽」、「手軽」。そんな事ばかりが強調されているためか、脱毛のリスクや問題点についてなかなか注目されていません。ここでは安心して脱毛を受けることができるよう、トラブルに巻き込まれないよう脱毛のリスク、その対処法についてご紹介します。

RISK

脱毛のリスクってそもそも何?

基本的にすべての脱毛というのは熱を利用した脱毛です。皮膚の下の毛が作られる毛包に直接熱を加えて、毛包にダメージを与えて毛が作られなくすることで毛が生えてこない、永久的な脱毛になるということなんです。

当然、熱を加える訳ですので一番のリスク、問題となるのはやけどです。
他には、毛嚢炎、埋没毛、増毛です。増毛なんて嫌ですよね。毛を無くそうと脱毛に行ったのに逆に毛が増えてしまうなんて。
でもこのように脱毛にはリスクとなる問題が潜んでいることは知っておく必要があります。もちろん、それを知っておくことで対処やトラブルを回避できたり、最小限に止めることができると思います。

リスク1

やけど

絶対にしたくないけど、実は一番多い脱毛トラブルはこの「やけど」。
脱毛は熱によって毛包にダメージを与える治療なのでやけどのリスクが絶対にないとは言うことはできません。
やけどの症状としては、最初に赤み、痛みが出てきます。そうして最悪の場合、水膨れができてしまいます。水膨れができてしまう状態というのはII度熱傷ですので最悪の場合、跡が残ってしまいます。

  • 照射部分の赤み
  • 痛み(痛みがない場合もある)
  • 火照り感
  • 水膨れの形成

このような症状を引き起こした場合はすぐに医師の診察を受け、適切な治療をしてもらう必要があります。治療と言っても大袈裟なものではなく、基本的には塗り薬、内服ですので我慢することなんてせずにすぐに診察を受けましょう。

やけどのリスクを回避する方法
  • 施術前は絶対に日焼けしない
  • 肌のメラニン量を測定しているか
  • 毎回テスト照射を行なっているか
  • 医師が常駐しているか

レーザー脱毛であっても光脱毛であっても全てムダ毛のメラニンに反応させて治療します。そのため、脱毛の施術前は絶対に日焼けしないよう注意しましょう。日焼けをしてしまうと皮膚全体にメラニンが放出された状態です、そのまま脱毛を受けると毛ではなく皮膚のメラニンに反応してしまいやけどのリスクがかなり高くなります。また、脱毛の効率も落ちてしまいます。
あとは脱毛サロン、クリニックの施術方法ですが、メラニンというのは見た目でわからないこともあります。そのため毎回、メグザメーターなどでお肌のメラニン量を測定することも大切です。
また、毎回、すぐに照射するのではなく、テスト照射をおこない肌の状態、毛の状態を見た上で照射設定をするということもやけどの回避につながります。

ポイント

照射時間が短時間で済むというサロン、クリニックには要注意!なぜならテスト照射だけでも15〜20分はかかります。短時間で照射できるというのはテスト照射をしていないということ。薄利多売のサロンはそれだけ数をこなさないといけないのでテスト照射も疎かにしています。

医師が常駐しているか否かというのは非常に重要です。なぜならやけどは時間との勝負です。放置する時間、治療を開始できるまでの時間が長くなればその分ダメージも大きく、回復までの期間も数ヶ月、数年と言ったことになってしまう可能性があります。医師が常駐していれば直ちに対処できますので安心して脱毛を受けることができるんです。

リスク2

毛嚢炎

毛嚢炎というのは、毛穴に雑菌が入り込んでしまって、感染による炎症を引き起こしている状態です。見た目の症状としてはニキビのようなぼつぼつの先端が白く、潰すと膿っぽいものが出てきます。
入り込んでしまう雑菌は常在菌(ブドウ球菌)ですので防ぐことはできませんし、実際には大きな問題となるようなリスクではありません。いくら清潔にしていても起こってしまいます。
原因としては脱毛による一時的なバリヤ機能の低下です。

毛嚢炎を回避する方法というのは基本的にはありません。誰でも起こりうるリスクの一つです。しかし、広範囲にできてしまったり、回復に時間がかかってしまう場合は積極的に治療したほうが良いでしょう。必要に応じて内服や外用薬を処方してもらいましょう。
毛嚢炎は完治しますのでご安心下さい。

リスク3

埋没毛

埋没毛というのは、皮下に毛が埋もれてしまっている状態です。炎症を引き起こさない限りそのまま埋もれたままの状態が続いてしまいます。
剃刀などを使ったセルフケアの場合、剃ったことによって毛の先端が尖り、毛の発育と同時に皮下に埋もれ込んでしまいますが、レーザー脱毛の場合、そのリスクはかなり低くなります。しかし、一定数の埋没毛はあります。基本的には剃毛と同じことで起こってしまいます。継続的にレーザー脱毛を受ければ消失しますし、その都度、脱毛担当者が丁寧に処理してくれます。

リスク4

増える・濃くなる

脱毛治療を受けたのに毛が濃くなってしまった、毛が増えたというケースがあります。明確なことはわかっていませんが、一般的に言われているのが、毛包を破壊しきれず、炎症によって気を作り出す細胞が活性化してしまったと考えられています。
産毛などに反応しやすいです。一時的には太くなりますが、継続的に脱毛を行えばいずれムダ毛は無くなります。

Same RISK

脱毛サロンと医療脱毛は根本的に同じリスクだ!

よくある勘違いですが、医療脱毛は出力が高く、脱毛サロンは出力が弱い。なので医療脱毛はやけどのリスクが高くて、痛みも強いというのが一般の人の認識でしょう。でもそれって全くの勘違いなんです。
医療脱毛であっても脱毛サロンであっても光かレーザーかという違いはあっても、熱によって脱毛を行うということは同じ。脱毛サロンは出力の違いを強調しますが、出力というのは設定するものであってベースが違うということではありません。
脱毛サロンの機械でも高出力に設定すれば同じこと。
大事なのは、肌の状態を科学的に観察し適正な条件で照射するということ。それができるのが医療脱毛です。メグザメーターなどでメラニン量を測定し、その数値に応じて照射条件をお客に合わせて治療することでリスクが大幅に軽減できるんです。
そのため医療機関での脱毛が推奨されるべきですし、受ける側も医療機関で、かつ適正な方法で受けるということがリスクを回避できるポイントなんです。

■最後に…

永久脱毛はNoリスクではありません。レーザーを使って治療する以上、数千人に一人かもしれませんが、何かしらのトラブルを引き起こします。そのトラブルが数日で完治するものであれば正直気にする必要なんてないと思います。
しかし、やけどの程度によっては数ヶ月、数年という時間がかかる場合もあるんです。安易に考えやすいから、有名人が受けているかという理由で適応に脱毛を考えることは絶対に避けるべきです。数で言えば僅かなリスクかもしれませんが、引き起こしてしまった場合、取り返しが使いことに陥ることがあるんです。
脱毛は手軽ですし、簡単にキレイになることに間違いはない。でもそれは適切な手法、適切な環境だから言えること。どこで脱毛を受けても同じということは絶対にないということは知っておきましょう。

関連記事

  1. 永久脱毛

    永久脱毛のメリット・デメリット

  2. 脱毛の効果

    医療脱毛はどうして効くのか

  3. 40代のムダ毛処理

    40代のムダ毛処理

  4. 30代のムダ毛処理

    30代のムダ毛処理

  5. 50代のムダ毛処理

    50代のムダ毛処理

  6. 脱毛の方法

    脱毛の方法・種類