ヒアルロン酸注射の問題点

ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸注射でできること
ヒアルロン酸注射の問題点
ヒアルロン酸注射
安全性の高いヒアルロン酸注射にもさまざまな副作用・トラブルが認められています。腫れや内出血など数日で改善する問題であれば心配する必要はありませんが、その他のトラブルには重篤な問題を引き起こしてしまう失敗も多く報告されています。安易な治療は問題がありますが、それ以上に安易な医師選び、クリニック選びはしないよう注意しよう。

短期間で改善する副作用 腫れ 　　内出血
時間がかかる副作用 しこり 　　希望部位以外への注入　　　アレルギー反応
改善が困難な副作用 皮膚の壊死 　　浅い層への注入による皮膚の盛り上がり（ミミズ腫れ）

ヒアルロン酸注射の持続期間
ヒアルロン酸注射の効果の持続期間については使用する製品の種類や個人の体質によって大きく変動します。また、実際に使用した注入量によっても変動します。
ヒアルロン酸注射の体内維持期間 ９～１２カ月

ヒアルロン酸注射の効果の持続 ６カ月程度

ヒアルロン酸の吸収に約１年かかるからといって効果が１年続く訳じゃない ヒアルロン酸注射の効果の持続とヒアルロン酸が吸収されるまでの時間というのは違います。ヒアルロン酸は皮下で徐々に分解され吸収されます。注入した直後の状態を１０の高さだとすると半年後には半分に減ってしまいます。ヒアルロン酸としては半分残っていたとしても、鼻の高さは思っている以上に低く感じてしまいます。そのため、効果が無くなったと感じてしまうのです。 ヒアルロン酸リタッチといって半年以内に再度注入すると効果が長く感じるというのは、なんの根拠もありません。もともとすべてのヒアルロン酸が吸収されていない状態で注入するため、効果が長く感じだけのごまかしなのです。

ヒアルロン酸注射に失敗したら
代表的なプチ整形”ヒアルロン酸注射”ですが、多くの失敗例の報告があります。ヒアルロン酸注射だから失敗はしないという安易な考えは捨てましょう。確かな医師選びの大切さを知ろう!!

ヒアルロン酸注射で失敗したらどうすればいいんでしょう？

とにかく待つ
純粋なヒアルロン酸注射であれば時間の経過で吸収されます。下手な処置を受けると返って炎症反応を引き起こしたり、皮下で瘢痕を作ってしまったりする可能性が高い。一般的な問題であればとにかく待つことが早く治す近道でもある。

ヒアルロン酸分解注射を打つ
ヒアルロン酸分解注射で、注射したヒアルロン酸を分解して失敗した状態を治します。分解注射を注射後早ければ翌日には吸収されています。※ただし、純粋なヒアルロン酸製剤でなければ効果はありません。

鼻を高くするつもりが…
鼻先を細くするつもりが…
過剰な投与で大きな鼻になってしまった
鼻筋が無くなってしまった
思った高さにならなかった
プクッとした状態でおかしい
全く効果がなかった
鼻先が丸くなってしまった
鼻先が壊死した
細くはならなかった
シワ・クマを消すつもりが…
ほうれい線を消すつもりが…
クマが酷くなった
ミミズ腫れができた
全く効果がなかった
シワとは違う部分に注射された
ミミズ腫れができた
ずれて注入された

ヒアルロン酸分解酵素について
注入したヒアルロン酸を分解することができる画期的な酵素があります。しかし、ヒアルロン酸分解酵素があるからといって安易な考えでの治療は問題です。ヒアルロン酸分解酵素は文字通りヒアルロン酸を分解する為のお薬です。もちろん、注入したヒアルロン酸を分解する働きがありますが、注入したヒアルロン酸だけを選択的に分解するお薬ではありません。ヒアルロン酸そのものに働きかける特別な酵素です。皮膚にもヒアルロン酸は存在します。過剰な投与や注入したヒアルロン酸外の部分に注射すると皮膚へのダメージも伴うということを十分理解しましょう。多くの医師は注入したヒアルロン酸だけが分解されると、おかしな解釈をしています。ヒアルロン酸分解酵素の過剰投与による皮膚へのダメージもあるというリスクを知った上で治療を検討することが望ましいのです。美容外科の治療には自己防御のためにも正しい知識を持つことが重要です。

ヒアルロン酸分解酵素の副作用・トラブル 　　皮膚の赤み　　かゆみ　　皮膚が薄くなる　　シミ

ヒアルロン酸分解酵素の効果
通常、1,2日で効果が現れます。効果が無いからと言って数回注入を繰り返す医師もいるようですが、一般的には不要な治療であり、効果は望めないと言われています。その場合、使用したフィラー（注入剤）が純粋なヒアルロン酸だけではないケースやヒアルロン酸分解酵素がヒアルロン酸の存在する位置とズレて注入されている可能性があります。